烏枢沙摩明王
『大威力烏枢瑟摩明王経』などの密教経典(金剛乗経典)に説かれる烏枢沙摩明王は、密教における明王の一尊です。台密では、明王の中でも特に中心的役割を果たす五大明王の一尊です。
「烏枢瑟摩」「烏蒭沙摩」「烏瑟娑摩」「烏枢沙摩」等の表記もあります。
火神・厠の神として信仰されています。
不浄を転じて清浄となす働きを持ち、憤怒尊として炎に包まれています。これらの特徴により、心の浄化はもとより日々の生活のあらゆる現実的な不浄を清める功徳があるとする幅広い解釈があります。あらゆる層の人々に信仰される火の仏であり、その性質から「不浄潔金剛」とも呼ばれ、「火頭金剛」と同一視されています。
像容
烏枢沙摩明王は彫像や絵巻などに残る姿が一面六臂であったり三面八臂であるなど、他の明王に比べて表現にばらつきがあります。主に右足を大きく上げて片足で立った姿であることが多いようです。また蓮華の台に半跏趺坐で座る姿も有名です。
髪は火炎の勢いによって大きく逆立ち、憤怒相で全ての不浄を焼き尽くす功徳を表しています。また複数ある手には輪宝や弓矢などをそれぞれ把持した姿で表現されることが多いようです。
何故トイレの神様?
世の汚いものを全て焼き尽くす火神であり、きれい好きの明王は、便所が古くから怨霊の通り道だと考えられていたことから、人々はトイレを清めるための存在としたようです。不浄を除くという力を借りるために特に密教や禅宗などの寺院のトイレなどに烏枢沙摩明王を祀ったということです。
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