女神の福音~心流紀行

縁あって訪れた女神の社にまつわるetc...

【兵庫県】応拳寺

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偲ぶ会も無事に終わり、ひと段落をえたということでお疲れ様会をしようと発起人が声をかけてくれました。城崎温泉で疲れを癒し、少しゆっくりとしようということになります。とはいえ、partnerさんがliveに出なければいけない、ということで小生たちは一泊二日のお付き合いとなります。

発起人さんが、一緒に行ってみたかったと2か所リクエストをくれます。一つは竹田城跡。もう一つは応拳寺。応拳寺は別称で本来は大条寺という名前です。方角、位置関係わからないままに発信された事ですが…何と両方とも往路で寄れることが発覚。これも一つの縁なのでしょう。【2023年4月23日の旅】

大乗寺

天平17(745)年に行基菩薩が開山した高野山真言宗の寺です。江戸時代の画家・円山応挙とその一門による165面の襖絵全てが重要文化財に指定されているので、それを観に行くのもおすすめです。それもあって「応挙寺」の名でも親しまれています。

薬師霊場のお寺でもあります。

心流紀行

竹田城跡に向かい無事にたどり着きますが、霧の中の城跡がみたいという要望は叶えられず。1年中見れる可能性はあるそうですが、春先はほぼ無理ということです。見るのなら11~12月がベスト。ただし、近くに泊まっていないとツライものが…と説明を案内場の方に教えていただきます。ということで、雨模様の翌日あたり、日の出前にくると竹田城跡は朝靄の中に…というのが見れるそうです。

少し残念ですが、大乗寺へと向かいます。何処かでご飯を食べようといわれつつも、食事の場所が見つからないまま走り、何となく営業してそうなドライブインを見つけて立ち寄り、名物という言葉のまま食べてから、出発です。運転手を除き夢の中に迷い込んでいただきます。

 

というわけで目を覚ました時は大乗寺の駐車場です。

大乗寺の境内は、ゆったりとした感じが広さを感じさせます。山門を上がり正面にあるのが客殿。本殿より大きく荘厳なつくりのせいか、こちらが拝殿かと思っていましたが客殿といわれ、応拳の作品(襖絵)を中心に見学することができます。このお寺に来た最大の目的はこの応拳の作品を見るのが目的だそうです。

 

応拳の作品は、見たままを描くのではなく、写生をもとに再構築したものだそうです。見る角度により絵の雰囲気が変わるいわゆる細工絵になっています。その不思議な画風は機会が取れるのなら実際に見ることをお勧めします。

僧侶が一組に一人ついて説明をしながら客殿を案内してくれます。その一つ一つの細工や試行錯誤に驚かされつつ、いつの間にか固定観念に凝り固まっている自分に気付かされます。

応拳が何を思って作品を作っていたのかは知る由もありません。驚かせたいという悪戯心がそこにあっただけかもしれません。でも、その作品が見せてくれた世界は、ひとつの説法のようにも感じられました。

絵は動きはしないのに、見ている場所が変わるだけで、見える角度が変わるだけで画が変わります。そこから受け取る印象の違いに驚かされる、それが素直で率直な感想かもしれません。

いつから、物事に対して、独り善がりの視点で、自身の凝り固まった視点で、思い込みで見て判断していたのだろうと疑問が生まれます。最近の流行言葉では、認知の相違ということになるのでしょうか。

多かれ少なかれ、人は自分が持つ情報に対して確信に近い自信を持っているのだと思います。それを正されることを受けいることができるかで、その人の器は図ることができるのでしょう。情けない話ですが、諸先輩の中にはそれができずに、周りにあたりちらすパワハラ体質の輩は存在します。その存在を否定することを止めて随分と楽になったことを覚えています。その輩を見かけるとき、「お前は大丈夫か?」と問われていると自身の足元を見直すようになりました。

きっとこの場所に辿り着いたのは、呼ばれたのは、もっと深い場所で得ている知識に胡坐をかいていないか?と問われるためだったのでしょう。

いまならAIや確立された技法でできる騙し絵的な作品には感じることのできない氣付きも、応拳の時代に創られた作品だからこそ感じるのか、それとも客殿の雰囲気がそれをなしてくれるから感じるのかは、わかりませんが、勉強になる時間が此処にはありました。感謝の時間です。

 

と、それを抱きながら城崎温泉へと向かいます。

 NEXT 旅blog『城崎温泉』です…

 

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