うっかりとされがちですが辨財天が鎮座するのは厳島神社ではなく、その隣の大願寺です。小生の知人の話でもよく出てくるのですが、「厳島神社の辨財天よかった」とのことですが、厳島神社におられるのは女神・市杵島姫命です。神仏習合により辨財天と同一視として扱われているのですが…
宮島にはしっかりと辨財天も奉られています。「知っていればお参りするのに」と言われるほどに知らない人が多いのか、安芸の宮島=厳島神社と思われている方が多いのかは判りませんが、とりあえず、『女神の福音』では別人で扱っています。
時の刻みの中で色々な物語があったと考えられます。時代に翻弄された女神たちが残してきた軌跡を追いかけてみるのも物語の楽しみ方かもしれません。
※例に漏れることなく写真整理がまだです。写真Up後この一行は消えます。
大願寺
寺伝によれば平安時代初期に空海によって開かれたとも伝えられる。一説では鎌倉時代初期の建仁年間、了海によって開かれたとも伝えられる。つまり、創建年代等については不詳である。
本堂には神仏分離令によって厳島神社から遷された八臂弁才天像(秘仏で開帳は毎年6月17日)を配置し、阿弥陀如来像と護摩堂の元本尊だった如意輪観音像を脇侍とする。宮島現存の仏像中、最古とされる木造薬師如来像、千畳閣の本尊だった木造釈迦如来坐像、脇侍の阿難尊者像と迦葉尊者像、五重塔の本尊だった釈迦如来坐像・脇侍の文殊菩薩と普賢菩薩の三尊像、多宝塔の本尊だった薬師如来像、などを安置している。
境内には本尊の御使い龍神の分祀を祀る社と総白檀の1丈6尺の不動明王を安置する護摩堂がある。
心流紀行
厳島神社をあとに、隣接する大願寺へと足を向ける。神社とは違った趣が仏閣にはあります。
宮島には幾つかの寺社仏閣が存在しています。小生も何度か来ているのですが、お目当てがスタンプラリー的な御朱印集めだったせいで、この周辺をぶらり観光するということは何処かに忘れていました。
それもこれも兄貴分夫妻がいてのことかもしれません。何せ、見て回れそうなところをチェックしている小生がいるからです。きっと過去に来た時も観光用の案内板はあったはずです。見所いっぱいの宮島です。
とはいえ、厳島神社で腹6分目くらいの満足の小生。大願寺、大鳥居散策を控えているのでので今回は他のお寺は次回の楽しみにすることにして…まっすぐに亀居山放光院大願寺に向かいます。
仏閣の厳かな雰囲気の無い町中の寺という感じが大願寺です。開かれた空間にあって、誰でもどうぞ的な感じですが、敷地に一歩踏み込むと独特の空気感が心身をピリッとさせてくれます。
大願寺の辨財天は秘仏とされています。毎年6月に拝顔できるようなのでその時期を狙ってくるもの悪くないですね。
境内では堂を一つ一つ丁寧に参ってから御朱印をいただきます。先にもらっても良いのでしょうが、こちらでは、先に挨拶することをやんわりと書いた張り紙がありました。他の神社仏閣でも知れっと言われる「先にお参りください」ですが張り紙はなかなかのインパクトがありました。
大願寺はゆっくりとめぐってもそれほど時間はかかりません。人が少なければのんびりと本尊にご挨拶されるもありかと思います。静かに語り合う時間もよい時間ですね。
大願寺を後にして、最初に入ったのは、招き猫の店。なかなか面白い店です。目立つので機会があれば是非。トリック写真のコーナーもあってなかなか話上な店主でした。この日の夜から日本テレビの取材が宮島に入ると教えてくれました。「宮島観光が明日じゃなくてよかったね」と悪戯顔で語ってくれます。
この店で黄色の招き猫を迎えることになりました(爆)
一つ一つ手作りの猫たちは顔が違うのでしっかりと選んでね、と。参拝よりも長い時間この店でいろいろと商品を触っていたかもしれません。
余談ですが…猫の話
開運のマスコットとして知られている招き猫。手招きしている猫の可愛い姿は、見ているだけでも楽しくなります。この招き猫、ポーズや色などで招くものや意味が違うということをご存知ですか?
最初はやはり手ですね。手に注目。右手、左手、両手と。実は、上げている手によって、招くものが違います。
<右手>
右手を上げている招き猫は「福を招く」猫。「福」とは、主に金運のことです。金運アップや、運気上昇を願う人にぴったりの招き猫です。
<左手>
左手を上げている招き猫は「人を招く」猫。そのため、飲食店やサービス業など、お客さんにたくさん来てほしい店に置かれることがよくあります。
<両手>
両手を上げている招き猫は、人も金運も両方招く猫。しかし同時に、両手を上げたポーズは「お手上げ」にも通じるとして、商売をしている人の中には敬遠する人も少なくありません。人へのプレゼントには避けたほうがいいという風に説明されることも。
<手の高さ>
招き猫によって上げている手の高さが違います。手は高く上げていれば上げているほど、より遠くからも福や人を集めるといわれています。商売をしている人はどんなお客様に来てほしいかを考えて選ぶのがベストです。また、手の高さは胸の辺りまでが良いと説明しているところもあります。謙虚さが必要ですよね、と、今回お邪魔したお店では説明されました。
<三毛>
三毛の招き猫は、運を呼び集めるとされています。
<白招猫>
白い招き猫は、福を呼び集めるとされています。
<黒い招き猫>
黒い招き猫は、厄除けや魔除けの意味とか…。
<その他>
最近では金運を招いてくれるという金の招き猫や、恋愛運・結婚運を招いてくれるというピンクの招き猫なども登場。招き猫を選ぶときには、招きたい福や運に合った色のものを選ぶのが一番です。
<おまけ>
どんな小物もですが、選ぶときに目を引く色があります。今回は猫ですが、黒猫が目につき迎え入れようとするのなら、魔除けをしたい…何か悪いものがついている?的な心理作用が働いているのかも…
よく言われるものでは「赤」ならば意欲的・攻撃的…などの攻めの気持ち。
「青」ならば、「黄」ならばと心理作用の検証も楽しいものですね。
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