女神の福音~心流紀行

縁あって訪れた女神の社にまつわるetc...

【日本五大辨財天season2】天河辨財天社

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関東から戻り、平穏な日常が続く中、ふと吉野に行こう!と湧きます。理由らしいものは何もありませんが、何となくの思い付きにのって行動します。

何の予備情報もなく、ただ天河に向かうことにします。

天河辨財天社

本殿に祀られている弁財天像は通常非公開で、毎年7月16日から17日にかけて執り行われる例大祭においてのみ開帳されるとか。各種祝詞・般若心経や神楽とともに、能楽やアーティストの演奏などが奉納される一大イベントが開かれます。また、本殿右扉の中に安置されている日輪弁才天像は、60年に1度にのみ開帳とされています。残念ながら小生が生きているうちに顔を合わせることはなさそうです。何せ、2020年に開いたそうなので…残念。

心流紀行

いつもは事前に出かけようと考えるのですが、この日に限っては、不意の行動。当然ながら、結構柔軟に合わせてくれるpartnerもこの日は予定の調整がつかないということで小生は一人出かけることになります。

出かけるのを考え直そう。という選択は小生にはなく「行ってきます」「気を付けてね」の会話だけで旅連れは愛車だけです。

奈良に出かけるときは、丹生川上を巡るのですが、この日の目的はまっすぐに天河大辨財天だけ。そして一人ということは、結構どこにも立ち寄ることなくまっすぐに向かいます。って…スムーズに車が走っていきます。

 

天河につくと臨時駐車場が設置されています。暑い時期なので何かのイベントでもあるのかな?程度に小生の車は駐車場に入ります。すでに神職さんたちはパタパタと走り回っています。さすがに小生もこの日のイベントの主催が天河大辨財天社だということに気が付きます。

とはいえ、朝の時間はゆったりとした空気の中で流れていきます。少し靄のある神社というのはなんとも独特で別世界へといざなってくれるようです。

この日に呼ばれたのはきっと開帳されるからだったのでしょう。単純に馬鹿者!と言われる行動ですが、普通に参拝して撤収するわけです。

 

天河大辨財天社に来ると小生にとっては不思議がたくさんあります。きっと全体を見て回っているはずなのですが…毎回新しい発見があります。その都度、この地で過ごす時間が伸びていくわけですが…何でしょうね。来る道を考えるとのんびりするのは、と思ってしまうのですがだからと言って早々と帰らないわけです。

此処に来るのは本当は7時頃がお薦めです。宮司さんが祝詞をあげている時間帯です。小生は一度だけそのタイミングに来ることができましたが、拝殿が独特な空気の中に包まれます。

ふと此処で挙式のようなことをするのも良いかなと感じながら、平服でさせてくれるかな?と余計なことを考えながら拝殿での時間を過ごします。

 

他の神社との大きな違いは、拝殿の鈴でしょうか。五十鈴といわれるもので、古来より伝わる独自の神宝の形を模したもののようです。天照大御神が天岩屋戸に立て籠ったとき、天宇受売命が、ちまきの矛(神代鈴をつけた矛)をもって、岩屋戸の前にて舞を舞われ、神の御神力と御稜威をこい願われたことによって岩屋戸が開かれました。

その天地とともに明るく照りかがやいたという伝承に登場する神代鈴の形が五十鈴と同じといわれています。

天照大御神が立て籠もった岩戸隠にも諸説あるようです。どの伝承がしっくりくるかは読んだ人それぞれですが、ここにも辨財天の関りのある話が混ざっているようです。そこにある真実は一つでも、それを伝える中で様々な解釈が混ざり違う登場人物が出てくることになったのでしょう。そんな古の物語に触れる機会も何処かで持ってみたい、とそんな風に感じます。

 

まだ薄暗い拝殿の中、静かに流されているBGMは、舞台のために流れているかのように感じます。暖かく、そして柔らかな音に合わせて、天宇受売命が舞い踊っているかのような時間のために。もしかしたら、岩戸隠に対して集まった神々が、この舞台を取り囲み、天照大御神の氣を惹くようにセッションしているのかもしれません。

楽しい宴の時間を、天照のためだけではなく、困っている全ての人のために精一杯楽しみながら演出したことが、きっと天照大御神が顔を出してくれた本当の理由だったらいいなぁ~と思ったりします。

 

と、話がそれたので強制修正で。

この神社は、芸能に携わる人たちが多く訪れる場所といわれています。この五十鈴は、三魂(みむすび)の調和統一に意を用いられ、芸能技芸練達の神宝とされることを切に祈るもの、とされています。鈴の特徴的な鈴には、「いくむすび」「たるむすび」「たまずめむすび」という魂の進化にとって重要な三つの魂のみむすびの精神をあらわしているそうです。 

ともあれ、拝殿に上がってきている方が入り口で立ち止まっているので小生は後にすることにします。って、別に賽銭箱の前にいたわけではありませんよ。舞台の前に立って拝殿を眺めていただけなんですが… 何はともあれ、小生が動くと中に入ってきたのでお待ちいただいていたのは間違いないようです 苦笑

 

ともあれ撤収と相成りましたが、この日の祭典、時間がなくて小生は帰ったのですが、これを書くにあたり、この日に開帳を知りました。その日に、その場所にいて、それも早いうちにたどり着いて座れたのに…と残念でしたが、次の機会に。

【2023年7月16日 吉野紀行】

 

 

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